2013.5.6
施主は、40歳代のご夫婦。
現在は津市内にお住まいでお子さんが3人みえますが、将来の夫婦2人の終の棲家として自然豊かな地に新しい住まいを持ちたいとのこと。早速、顔合わせとヒアリングを行いました。
敷地は高台に位置し、南側は海と街並みが一望できる絶景のロケーション。他三方は木々に覆われ林の中の一軒家のような環境で約350坪ある広い敷地の大半が更地で有効に活用出来そうです。このロケーションを最大限活かすことがコンセプトとなります。
主なご要望は下記の通り。
- 海を見はらせる開放的な家としたい。
- 他三方の木々も出来るだけ室内から眺められるようにしたい。
- リビングに大きな吹抜を設けて建物全体をワンルーム空間とし、風通しのよい家としたい。
- 家づくり(工事)に参加したい。コストダウンも図れ一石二鳥。具体的には内装工事と電気工事の大半を建築主工事としたい。
- 将来、セルフビルドでガレージを設置予定。
- リビングに薪ストーブを設けたいが、これも将来設置。
- キッチンはアイランドタイプとし、背面側にもシンクを設ける「ニ型」としたい。背面側に窓を設け緑を眺めたい。
- 家事も出来る広い洗面カウンターが欲しい。
- 浴室は設けずシャワーブースのみとする。近くに外部に出られるドアを設け、外部に将来露天風呂を造りたい。
- 屋上にルーフバルコニーが欲しい。
- 外壁は黒いカラーガルバリウム鋼板としたい。
可能であれば2X4工法などでセルフビルドしたかったご様子ですが、ご自身での施工では基礎工事や雨漏りなど懸念材料が多く必要最低限はプロにまかせた方が良いと判断したそうです。
2013.5.9
現地調査を行いました。
更地部分が計画地。わかりにくいですが左手の崖下に道路があり、左手前から中央奥に向かって登っており車が見えるあたりから敷地にアプローチします。左奥の建物は倉庫のようです。
見ての通り右手から中央奥に掛けて林となっており、左手も崖・道路を挟んで林となっています。
反対側から見ます。
奥に海と街並みが見えます。右に崖下から登ってくる道路があり写真手前の部分で敷地と接続します。写真から外れていますが右に先ほどの倉庫があります。
合わせて市役所等に行き、法規調査も行いました。
今回の計画地は都市計画区域外なので確認申請は必要ありませんが、伊勢志摩国立公園内で自然公園法による第3種特別地域内のため、同法による新築許可申請が必要です。
環境省志摩自然保護官事務所に行き、申請手続の方法と規制内容を確認してきました。