2012.7.10
住宅団地の開発事業者のご紹介により、住宅団地の集会所の計画をすることになりました。
自治会の集会所建築検討委員会の皆様と顔合わせをし、要望をお聞きしました。
主な要望は下記の通りです。
- 自治会の総会で約100人、組長会議で約30人(将来的に50人)、役員会で約6人の会議ができるようにしたい。
- 上記を考慮すると、約100㎡の集会室と10〜16帖程度の和室を設けて2室を隣接させ、必要時に繋げて使用できると良い。
- 事務室を6〜8帖程度、キッチンを10帖程度設ける。
- 回覧板の資料を分配したり、各組長が回覧板を受取に来る場所として、玄関の横に土足のまま出入りできる書類室を設ける。
- 便所は男女別に設け、多機能便所も1ヶ所設ける。
- 内部倉庫が必要。外部倉庫も必要だが、既製品物置でも可。
敷地は、現在開発工事中の区画でしたので、開発工事の土地利用計画図をいただき、そこに計画することになりました。
2012.8.2
初回プレゼンテーションを行いました。
建物配置とゾーニングのダイアグラムを作成しました。
敷地は3面道路なのですが北面からの出入りはできず、西面も出入りに適していません。法規制や土地利用の観点から建築面積は230㎡位が上限となります。
ゾーンニングは集会室・和室・玄関ホールを隣接させ、すべての内部建具を全開放すると140㎡もの空間となり、集会室に収まらないようなイベントへの対応もできるように配慮しました。
A案:南側より見る。
太陽光発電パネルを載せた大きな片流れの屋根と焦げ茶の木目調外壁。そこに集会室の白い塗り壁のボックスが突き刺さるデザインとし、古民家風とモダン和風を組み合わせました。
A案:南西側より見る。
玄関の庇を兼ねる深い軒が西側まで延びており、車イス駐車場の乗降部分と玄関までのスロープを雨から防ぎます。
A案:北西側より見る。
屋根上にある高窓は、建物中央にある玄関ホールにあかりを落とすために設けました。
A案について、主な変更要望は下記の通りです。
- 玄関の裏側だが、北面が団地のメインストリートでよく見えるので、北面のデザインを優先して欲しい。
- 木目柄の外壁はもっと明るい色が良い。
- 南欧風な箱型の外観デザインの提案も欲しい。
- 書類室は組長が個別に回覧板等を取りに来るので、施設の鍵を開けずに出入りできるように専用の出入り口を設け他室とは間仕切る。
- 事務室は10帖くらい欲しい。台所は6帖程度で良い。
- 収納をもう少し増やして欲しい。小屋裏を利用した収納が欲しい。
これらの要望に基づき、次回変更案を提出します。