前回、お施主様からご要望のあった2つめの変更案(面積減少のための新プラン)についてです。
B案は約59坪(C案は約60坪)になってしまったので、面積の減少を目指して検討した要望のヒアリングとその整理を行いました。
主な要望
- A案からB案への面積増加は階段位置の変更により2階廊下や1階リビングなど通行するための部分が増加してしまったのが主な原因。 → 階段位置の再考
- 子供の共同カウンターテーブルは無くすことに。
- キッチンの向きを変更し、リビングキッチン全体の面積を減らす。
- 階段の位置、1階トイレの位置を来客が利用しやすいよう再考する。
- キッチンから洗面所への動線をもっと短くしたい。
- 浴室は1.25坪タイプに広げる。
- お母様の寝室に付属の納戸を若干狭くしてもよい。
- 1階の共用納戸をとりやめる。
- パントリーを広くしたい。
- 2階寝室付属のウォークインクローゼットは、ウォークインではなく通常のクローゼット形式でも構わない。(ただし間口を広くとる。)
また、お施主様よりこんな間取りにしたいというラフスケッチをいただきました。
上記の要望とこのスケッチをもとに作成した案がD案です。
階段をリビングの奥(中央奥、和室の隣)に配置し、リビングキッチンを経由しながらも、子供の友達が来た時でも利用しやすい動線としています。
階段を移動したことにより、リビングの幅を狭めることができ、面積削減の一助となっています。
その分ウッドデッキを広くとりました。
共用カウンターを無くし、キッチンの向きを変えることでキッチンエリア全体の面積も削減できました。
以前キッチンがあった場所は水廻り(便所・洗面所・浴室)への廊下を設けました。
廊下は階段にも直結しており、2階から洗面所・浴室の利用もしやすくなりました。
キッチンから直接、この廊下へ出入りできる扉を設け、水廻りへの動線を短くしています。
リビングキッチンは間取り変更により面積を減らしましたが、それでも26帖程度あり、十分な広さです。
お施主様の生活スタイルによりダイニングテーブルは置きませんが、十分置くことが出来る広さを確保しています。
数々の変更により、D案は約55坪に押さえることが出来ました。
お施主様には、C案とD案のどちらを基本に今後進めていくか、検討していただくようお願いしました。